[アップデート] CloudFormation StackSetsでOU内のアカウントを指定可能になりました!
こんにちは!AWS事業本部コンサルティング部のたかくに(@takakuni_)です。
今回は、CloudFormation StackSetsでOU内のアカウントを指定可能になったためご紹介しようと思います。
先にまとめ
- 共通集合(Intersection)、差分(Difference)、和集合(Union)の3つのオプションが追加
- サービスマネージドアクセス許可のOUに対するデプロイで設定するオプション
今まで
はじめに「サービスマネージドアクセス許可」を使用したデプロイ方法では、ターゲットとして「組織」と「組織単位(OU)」が選択可能です。
画像:【Organizations】組織単位で CloudFormation StackSetsを簡単にデプロイしてみるより引用
アップデート
今回のアップデートで、「アカウントフィルタータイプ」オプションが追加され、ターゲット「組織単位(OU)」に対してより細かくアカウントを指定できるようになりました。
オプションは次から選択可能です。
- 共通集合(Intersection)
- 差分(Difference)
- 和集合(Union)
- なし(None)
今までと同じ動作でデプロイする場合は、「なし(None)」を選択します。
各オプションについて説明
ここからは、「共通集合(Intersection)」、「差分(Difference)」、「和集合(Union)」についてご紹介してみようと思います。
ざっくりいうと以下の通りです。
- 共通集合:選択したOU内の指定したアカウントにデプロイ
- 差分:選択したOUから指定したアカウントを引いたアカウントへデプロイ
- 和集合:選択したOUと指定したアカウントにデプロイ
違いを説明するため、以下のOUとアカウントを想定して解説していこうと思います。
- ou-aaaa-aaaaaaaa(111111111111, 222222222222, 333333333333)
- ou-bbbb-bbbbbbbb(444444444444, 555555555555)
共通集合
共通集合では、選択したOU内の指定したアカウントにデプロイする方法です。
たとえば、次のコンソール画面のように設定したとします。
この場合、ou-aaaa-aaaaaaaa
内のアカウント111111111111
、222222222222
を指定しているためデプロイされます。
しかし、アカウント333333333333
はou-aaaa-aaaaaaaa
内に属していますが、指定されていないためデプロイされません。
差分
差分では、選択したOUから指定したアカウントを引いたアカウント郡へデプロイする方法です。
たとえば、次のコンソール画面のように設定したとします。
この場合、ou-aaaa-aaaaaaaa
内のアカウント111111111111
は指定しているためデプロイされません。
アカウント111111111111
以外のou-aaaa-aaaaaaaa
内のアカウントはスタックがデプロイされます。
和集合
最後に和集合ですが、選択したOUと指定したアカウントにデプロイする方法になります。
たとえば、次のコンソール画面のように設定したとします。
この場合、ou-aaaa-aaaaaaaa
内のアカウントと指定したアカウント444444444444
にスタックがデプロイされます。
参考
まとめ
以上、CloudFormation StackSetsのアップデート紹介でした。「共通集合」と「和集合」の違いがイメージつかなくてまとめてみました。
この記事がどなたかの参考になれば幸いです。
以上、AWS事業本部コンサルティング部のたかくに(@takakuni_)でした!